1. 概要
本書は、Mirai Desktopの使用方法に関する説明を記載します。
Mirai Desktopは株式会社みらい翻訳が開発したニューラル機械翻訳(NMT)を初めとしたエンジンを搭載する機械翻訳アプリケーションサービスに接続する、Windows/macOS用デスクトップアプリケーションです。
1.1. 保証
本書に記載されている製品は、今後も継続的に開発・改良の対象となります。 動作保証については、最新のガイドに基づく事とします。古いガイドよって操作された場合は、動作保証の対象外とさせて頂きます。
1.2. 著作権
本書の著作権は株式会社みらい翻訳に帰属します。株式会社みらい翻訳に事前の許可を得ない限り、本書に記載されている情報および製品の全部または一部について、転用あるいは複製することはできません。本書の情報は利用者のみに開示するもので、第三者に対する配布に関しては株式会社みらい翻訳の承認が必要です。
1.3. 守秘義務
本書の情報は利用者のみに開示するもので、第三者に対する配布に関しては株式会社みらい翻訳の承認が必要です。
1.4. 商標について
本書に記載されている製品またはサービスの名称などは、各社の商標または登録商標です。本書では ™、® マーク等は明記していません。
-
macOS は、米国および他の国々で登録された Apple Inc. の商標です。
-
Windows は、米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標です。
-
Windows の正式名称は、Microsoft Windows Operating Systemです。
1.5. 用語説明
用語 | 説明 |
---|---|
原文 |
翻訳する元言語のテキストを指します。 |
訳文 |
翻訳処理後のテキストを指します。 |
2段階認証 |
メールアドレスとパスワードによる認証に加えて、TOTP(Time-Based One-Time Password)方式のワンタイムパスワード(認証コード)による認証を行うことで、より安全にサービスを利用できる仕組みを指します。 |
認証コード |
2段階認証の際に入力が必要なワンタイムパスワードを指します。認証アプリで6桁の数字が発行され、一定時間経つと値が変更されます。 |
1.6. 利用条件
1.6.1. 試験環境
Mirai Desktopは試験環境一覧に示す環境において動作することを確認しています。記載 以外の各OSの種類およびバージョン、あるいは各ブラウザの種類およびバージョンでも動作する可能性はありますが、それらの動作を保証するものではありません。
Google Chrome 最新版 |
Microsoft Edge 最新版 |
|
---|---|---|
macOS Big Sur v11.4 |
○ |
- |
Windows10 Professional 64bit |
○ |
○ |
1.6.2. 注意事項
Mirai Desktopをご利用いただくにあたり、制限事項等に記載の事項についてご確認ください。
カテゴリ | 項目 | 概要 | ||
---|---|---|---|---|
共通 |
表示言語 |
日本語 |
||
共通 |
翻訳言語 |
基本サービスとして、下記10言語方向に対応しています。 基本サービス
|
||
共通 |
翻訳エンジン |
みらい翻訳ニューラル機械翻訳エンジン |
2. ダウンロード
Mirai Desktopのダウンロードは、Webブラウザ版から行います。
詳細は「Mirai Translator® ユーザマニュアル」をご確認ください。
3. インストール
3.1. Windows
- 手順1
-
exeファイルを開く
|
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- 手順2
-
Microsoft Defender SmartScreenの確認①
|
|
- 手順3
-
Microsoft Defender SmartScreenの確認②
|
|
- 手順4
-
インストーラーの操作
|
|
- 手順5
-
インストールの完了
|
|
3.2. macOS
- 手順1
-
dmgファイルを開く
|
|
- 手順2
-
アプリケーションフォルダへコピー
|
|
4. 操作説明
4.1. 基本操作
アプリの基本的な操作の説明をします。
4.1.1. アプリの起動
-
Windows
|
|
-
macOS
|
|
|
|
4.1.2. ウインドウの表示・非表示切り替え
バックグラウンドで常駐している時、Windowsの場合はタスクバー、macOSの場合はメニューバーとDockにアイコン( )が表示されます。表示されているアイコンをクリックすると、再びウインドウが表示されます。
ウインドウが表示されていなくても、バックグラウンドで常駐している時は翻訳ショートカットキーが有効です。 |
-
Windows
|
|
-
macOS
|
|
|
|
4.1.3. アップデート
アプリのアップデートがある時、以下の通知が表示されます。アプリを再起動すると、自動的にアップデートが適用されます。
Windows |
macOS |
ご利用の環境によっては上記の通知が表示されず、アプリの再起動では自動的にアップデートされない場合があります。その場合、アップデートがある時はアプリ情報画面ボタンにアイコンとバナーが表示されます。
|
この状態でアプリ情報画面を開くと、 バージョン
項目にアプリのダウンロードリンクが表示されます。 ダウンロード
をクリックするとブラウザが開き、ダウンロードが開始します。
|
ダウンロード後のアップデート手順は、インストールと同じです。ただし、起動中のMirai Desktopは、終了させておく必要があります。
アップデート完了後、アプリの設定がリセットされる場合があります。 |
4.1.4. アプリの終了
バックグラウンドの常駐を止め、アプリを終了させたい場合は、アプリ情報画面の アプリを終了
をクリックします。
4.2. サインイン画面
アプリを起動すると、サインインを行うための画面が表示されます。
Windows |
macOS |
項番 | 項目 | 説明 | ||
---|---|---|---|---|
1 |
閉じるボタン |
クリックするとウインドウが閉じます。
|
||
2 |
アプリ情報ボタン |
クリックするとアプリ情報画面を表示します。 |
||
3 |
サインインボタン |
クリックするとブラウザが開き、サインイン画面を表示します。 |
4.2.1. サインイン手順
サインインを行うには、以下の手順にしたがってください。
- 手順1
|
|
ブラウザが開き、サインイン画面が表示されます。
- 手順2
|
|
- 手順3
-
(2段階認証が有効の場合のみ表示)
|
|
- 手順4
|
Chromeの場合
|
|
Edgeの場合
|
4.2.2. パスワードを忘れた場合の手順
サインイン時に入力するパスワードが分からなくなってしまった場合は、以下の手順でパスワードを再設定することができます。
Webブラウザ版のサインイン画面でもパスワードを再設定することができます。詳しくは「Mirai Translator® ユーザマニュアル」をご確認ください。 |
- 手順1
|
|
- 手順2
|
|
- 手順3
|
|
4.3. テキスト翻訳画面
サインインすると、テキスト翻訳画面が表示されます。テキスト翻訳画面では、テキストを直接入力して翻訳を行うことができます。
Windows |
macOS |
項番 | 項目 | 説明 | ||
---|---|---|---|---|
1 |
閉じるボタン |
クリックするとウインドウが閉じます。
|
||
2 |
設定ボタン |
クリックすると設定画面を表示します。 |
||
3 |
アプリ情報ボタン |
クリックするとアプリ情報画面を表示します。 |
||
4 |
原文言語選択 |
翻訳する原文の言語を選択します。
|
||
5 |
言語方向入れ替えボタン |
クリックすると原文言語と訳文言語を入れ替えます。 |
||
6 |
訳文言語選択 |
翻訳結果の言語を選択します。 |
||
7 |
原文 |
翻訳を行うテキストを入力するフィールドです。1回の翻訳として実行可能な文字数の上限は2,000文字です。
|
||
8 |
入力文字数インジケータ |
入力された原文の文字数をカウントし、1回の翻訳として実行可能な文字数との割合をリングで表示します。マウスオーバーすると正確な文字数が表示されます。 |
||
9 |
翻訳ボタン |
クリックすると翻訳を開始します。このボタンが無効化されている場合、マウスオーバーするとその理由が表示されます。 |
||
10 |
訳文 |
翻訳が完了すると、ここに翻訳結果が表示されます。 |
||
11 |
ツールエリア表示/非表示切り替えボタン |
クリックすると⑫、⑬のボタンが表示されるエリアの表示/非表示を切り替えます。 |
||
12 |
クリアボタン |
クリックすると原文・訳文の文字列を削除します。 |
||
13 |
訳文コピーボタン |
クリックすると訳文をクリップボードへコピーします。 |
4.3.1. 翻訳ショートカットキー
翻訳ショートカットキーは、他のアプリを使用している時でも即座にMirai Desktopを開いて翻訳実行することができる機能です。
ウインドウを閉じていても、バックグラウンドで常駐している状態であれば翻訳ショートカットキーは有効です。 |
- 手順1
|
|
- 手順2
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|
- 手順3
|
|
- 手順4
|
|
4.4. 設定画面
設定画面では、アプリの動作に関する各種設定ができます。
|
項番 | 大項目 | 小項目 | 説明 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 |
- |
閉じるボタン |
クリックすると設定画面が閉じます。 |
||
2 |
ウインドウ |
最前面を維持ボタン |
Mirai Desktopのウインドウが常に手前に表示されるように設定します。他のアプリと併用している場合、常に翻訳の結果を確認しながら使えます。 |
||
3 |
ウインドウ |
最前面を維持(透過)ボタン |
Mirai Desktopのウインドウのフォーカスが外れた時、半透明状態で常に手前に表示されるように設定します。常に翻訳の結果を確認しつつ、他アプリに表示されている内容も確認できます。 |
||
4 |
ウインドウ |
デフォルトボタン |
Mirai Desktopのウインドウのフォーカスが外れた時、アクティブになったウインドウの一つ背面に表示するように設定します。一般的なアプリと同じ挙動です。 |
||
5 |
テキストエリア |
原文・訳文のスクロール位置を同期 |
テキスト翻訳画面の原文・訳文のスクロール位置の同期/非同期を選択します。同期にする場合はチェックボックスにチェックを入れてください。
|
||
6 |
翻訳ショートカットキー |
翻訳実行キー変更ボタン |
クリックすると翻訳実行キー変更画面が開きます。 |
大項目 ウインドウ の各ボタンは、マウスオーバーするとアニメーションが再生され、動作を確認することができます。
|
4.4.1. 翻訳実行キー変更画面
翻訳実行キー変更画面では、翻訳実行キーを変更できます。
|
項番 | 項目 | 説明 | ||
---|---|---|---|---|
1 |
閉じるボタン |
クリックすると翻訳実行キー変更画面が閉じます。変更は保存されません。 |
||
2 |
入力キー表示 |
入力された翻訳実行キーが表示されます。有効なキーではない場合は半透明で表示されます。
|
||
3 |
キャンセルボタン |
クリックすると翻訳実行キー変更画面が閉じます。変更は保存されません。 |
||
4 |
決定ボタン |
入力したキーで登録したい場合は、このボタンをクリックします。有効なキーではない場合は半透明で表示され、ボタンが無効化されます。
|
4.5. アプリ情報画面
アプリ情報画面では、本アプリに関する各種情報を確認できます。
|
項番 | 項目 | 説明 | ||
---|---|---|---|---|
1 |
閉じるボタン |
クリックするとアプリ情報画面が閉じます。
|
||
2 |
バージョン情報 |
現在使用中のアプリバージョンが表示されます。 |
||
3 |
マニュアル&FAQボタン |
クリックするとマニュアル&FAQをブラウザで開きます。 |
||
4 |
ライセンス情報表示ボタン |
クリックするとアプリで使用しているプログラムのライセンス情報一覧が表示されます。 |
||
5 (サインイン中の場合のみ表示) |
サインアウトボタン |
クリックするとサインアウトし、サインイン画面へ遷移します。 |
||
6 |
アプリを終了ボタン |
クリックするとアプリを終了します。バックグラウンドの常駐が終了し、翻訳ショートカットキーが無効になります。
|
5. アンインストール
Mirai Desktopの使用を中止し、インストールしたプログラムを削除したい場合は、以下の手順でアンインストールを行います。
5.1. Windows
- 手順1
-
Windowsの設定を開く
|
|
- 手順2
-
アプリ項目の表示
|
|
- 手順3
-
アンインストーラーの起動
|
|
- 手順4
-
アンインストーラー起動の確認
|
|
- 手順5
-
アンインストーラーの操作
|
|
- 手順6
-
アンインストールの完了
|
|
5.2. macOS
- 手順1
-
アプリケーションフォルダを開く
|
|
- 手順2
-
アプリを削除する
|
|
6. FAQ
よくあるご質問と回答をご紹介します。
項番 | カテゴリ | 質問 | 回答 |
---|---|---|---|
1 |
サインイン |
ブラウザでサインインした後、アプリに戻らずサインインしたことになりません。 |
PCを再起動し、再度サインインをお試しください。それでも解決しない場合はご利用者様の社内(または組織内の)サポート窓口にお問い合わせください(不明な場合は管理者ユーザ様にお問い合わせください)。 |
2 |
サインイン |
サインイン画面の Username と Password には何を入れたら良いですか? |
Webブラウザ版にサインインする時のメールアドレスを Username に、パスワードを Password に入力してください。Webブラウザ版のユーザアカウントをお持ちでない方は利用できません。 |
3 |
サインイン |
Mirai Desktopのアップデートをダウンロードしてインストールした後に、正しいメールアドレスとパスワードを入力してサインインしても、「An error was encountered with the requested page.」と表示されてサインインができません。 |
古いバージョンのMirai Desktopが多重起動している可能性があります。一度全てのMirai Desktopを終了してから再度アプリを起動してください。それでも解決しない場合はアンインストールしてから再インストールをお試しください。 |
4 |
サインイン |
正しいメールアドレスとパスワードを入力してサインインしても、「An error was encountered with the requested page.」と表示されてサインインができません。 |
一度サインインに使った画面からは再度サインインすることができません。サインアウトし、再度サインインボタンをクリックして新たに開かれたサインイン画面でお試しください。 |
5 |
サインイン |
ブラウザでサインインした後、アプリに「認証エラーが発生しました」と表示されます。 |
上記に該当しない場合、しばらく待ってからもう一度サインインをお試しください。 それでも解決しない場合はご利用者様の社内(または組織内の)サポート窓口にお問い合わせください(不明な場合は管理者ユーザ様にお問い合わせください)。 |
6 |
サインイン |
Webブラウザ版と同時にMirai Desktopにもサインインすることはできますか? |
同時にサインインして併用することができます。 |
7 |
サインイン |
SAML接続オプションサービスを契約している場合、Mirai DesktopでもSAMLによるサインインは可能ですか? |
Mirai Desktopは、SAMLによるサインインに対応していません。 |
8 |
サインアウト |
使い始めてしばらく経った頃に再度サインインが必要になりましたが、再度サインインが必要になるまでの期間は指定できますか? |
Mirai Desktopでは、再度サインインが必要になるまでの期間は指定できません。セキュリティ上、任意のタイミングで本人確認のためのサインインを求められます。 |
9 |
サインアウト |
サインアウトやアプリ終了した後に、すぐサインインしようと思うとメールアドレスとパスワードによる認証なしにアプリの翻訳画面が開きます。 |
ブラウザが一時的にセッションを保持しており、そこでメールアドレスとパスワードを記憶しているため、一定時間内であれば認証なしで翻訳画面が開かれることがあります。 |
10 |
翻訳 |
従量プランまたはワード数定額プランの場合、Mirai Desktopを利用した翻訳も課金の対象となりますか? |
課金対象となります。Webブラウザ版の利用履歴画面で利用履歴を確認することができます。ただし、Mirai DesktopではWebブラウザ版のテキスト翻訳と同じフォーマットで記録されるため、Mirai Desktopを使用して翻訳した履歴の特定はできません。 |
11 |
言語選択 |
言語自動検出を選択していますが言語が検出されません。 |
言語自動検出を動作させるには3文字以上のテキストである必要があります。原文エリアに3文字以上入力してください。 |
12 |
言語選択 |
Webブラウザ版で使えている言語(多言語オプションサービスによる追加言語)がMirai Desktopで使えません。 |
Mirai Desktopでは、日本語<>英語、日本語<>中国語(簡体字)、日本語<>中国語(繁体字)、英語<>中国語(簡体字)、英語<>中国語(繁体字)のみ対応しています。 |
13 |
言語選択 |
Webブラウザ版で作成したプロファイルをMirai Desktopで使うことはできますか? |
Mirai Desktopでは、Webブラウザ版で作成したプロファイルを使用することはできません。言語方向を選択することで、Webブラウザ版のDefault Profileにあたるプロファイルが自動的に選択されて翻訳されます。 |
14 |
翻訳ショートカットキー |
翻訳ショートカットキーが動作しません。 |
他のアプリケーションのショートカットキーと重複している可能性があります。設定画面で翻訳実行キーの変更をお試しください。 |
15 |
ユーザ辞書 翻訳メモリ |
Mirai Desktopでユーザ辞書・翻訳メモリ・プロファイルの作成・編集・削除などの管理はできますか? |
Mirai Desktopでは、ユーザ辞書・翻訳メモリ・プロファイルの管理はできません。 |
16 |
利用履歴 |
Mirai Desktopでどれくらい翻訳したかを知りたいです。 |
Webブラウザ版の利用履歴画面に、Mirai Desktopで翻訳した履歴も記録されます。ただし、Mirai DesktopではWebブラウザ版のテキスト翻訳と同じフォーマットで記録されるため、Mirai Desktopを使用して翻訳した履歴の特定はできません。 |
17 |
エラー |
翻訳実行すると「サーバーエラー BadGateway」というメッセージが表示されます。 |
翻訳処理でタイムアウトエラーが発生した時に表示されるメッセージです。一度に翻訳する文字数を少なくしてお試しください。 |
18 |
エラー |
翻訳実行すると「サーバーエラー Unauthorized」というメッセージが表示されます。 |
認証周りでエラーが発生した時に表示されるメッセージです。一度サインアウトして、再度サインインをしてからお試しください。 |
19 |
エラー |
翻訳実行すると「サーバーエラー Forbidden」というメッセージが表示されます。 |
しばらく待ってからもう一度お試しください。それでも解決しない場合はご利用者様の社内(または組織内の)サポート窓口にお問い合わせください(不明な場合は管理者ユーザ様にお問い合わせください)。 |
20 |
エラー |
翻訳実行すると「サーバーエラー Unknown」というメッセージが表示されます。 |
しばらく待ってからもう一度お試しください。それでも解決しない場合はご利用者様の社内(または組織内の)サポート窓口にお問い合わせください(不明な場合は管理者ユーザ様にお問い合わせください)。 |
21 |
エラー |
アプリの挙動が不安定で翻訳することができません。 |
アプリを再起動してください。それでも解決しない場合はアンインストールしてから再インストールをお試しください。 |
22 |
その他 |
管理者がMirai Desktopを無効化した場合、使用していたアプリはどうなりますか? |
ダウンロード・インストールしたアプリは、サインインができなくなります。既にサインインしている場合は、1時間以内に利用できなくなります。 |